ついに「麒麟がくる」の最終回
「本能寺の変」となりました。
先ほど、観終えたばかりで、
ひとしおの感慨にふけりながら
尚早な感想を述べるのも、はばかられるのですが、
僕なりに何かもの申しておきたいと思います。
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今回、はっ、と思わされたのは
カリスマ性をもつ孤高の天才児、織田信長は
確かにこの時代の絶対王者なのですが
その補佐役としか見なされなかった光秀こそが
実は、最後まで信長と、心躍る野望を抱き
信長と一心別体となり、天下統一を成し得た
もう一人の「信長」ではなかったか?
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そして「本能寺の変」とは、
単に光秀による信長の成敗にあらず
光秀は己が心の中の信長という野心の火を
吹き消したのではないか。
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そして光秀に討ち取られる信長は
光秀という一陣の風で、己自身の奢りを
裁いたのではないだろうか…。
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それにしても今回の光秀役、長谷川博己さんの奮闘ぶりは
まさに光秀の生まれ変わりのごとくでした。
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周囲に気配りを怠らない反面、決して大勢に流されぬ
自らの正義を貫く、芯の強さを持っている人間、
控えめながらも、気高く、賢く、凛々しく
光秀を表現し尽くしてくれました。
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光秀が最初に仕えた斎藤道三役の本木雅弘さんは
“長谷川”光秀のことを
「苦悩を背負った者にしか滲み出せない
 美しさがある。」と称賛していますが
まさにそのとおりで、
今年度のコロナ禍もあり、苦労の末の「麒麟がくる」
本能寺の変までの長き道のり、本当にお疲れさまでした。
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本木さんをはじめ、脇役の男優さんから口々に
「最後に光秀を抱きしめたい。」という思いが
飛び出したとお聞きしましたが
僕も長谷川さんを抱きしめたかったです♡
あっ、でも身長182cmの長谷川さんだと
逆に抱きしめられてしまうかも知れないです。
無題
その光秀が本当に抱きしめたかったお方を
最後にここにお連れしました…
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宿敵となった織田信長役の染谷将太さんですが
純真な狂気をもつ信長の「可愛らしさ」を演じながら
最後の最後まで「光秀LOVE」を貫きました。
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まさにそれが最期、討ちに来たのが光秀と知って
「是非もなし」と言い放ち、長槍で応戦しながらも
自然とこみ上げる笑い顔と嬉し涙で
死にゆく信長を描いてみせたのは、ただもう圧巻で、
こればかりは「あっぱれ“染谷”信長」と
声を挙げたいほどでした。
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歴史では相争った2人でしたが、あの世では信長と光秀が
仲睦まじくこの国の行く末を語り合っていたとしたら
感無量ですね。
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そして光秀が次なる平穏な時代を託して
呼んだ麒麟の背に乗っていたのはこの方

また光秀に代わって、信長の元で
最後まで献身した美青年はこちら

そして、光秀を討った豊臣秀吉の、後の奥方(信長の姪「淀殿」)
とその子、秀頼に仕えた名武将と言えばこちら


歴史はいつだって面白い。
愛される者たちが、いつもここにいる。
僕もそんな歴史を刻みたいです…