ちまたではベートーヴェンの第九が鳴り響くのが
日本の年末恒例の風物詩となっていますが、
僕にとって、一年を締めくくる曲と言えば
ヘンデルの「メサイア」かな~
なんじゃそれは?って聞かれそうですが、
ごく簡単に言うと
キリストの生誕から受難、復活までの物語を
独唱と合唱を組み合わせて、全53曲にまとめ、
ぶっ通しで演奏したら2時間半以上はかかる
壮大な音楽劇です。(簡単には言えなかった…)
実は僕の住む地方では、年末が近づくと
皆でこぞって、メサイアを歌うという習わしがあって、
演奏者はなんと合唱・オーケストラは地元の高校生軍団、
4人のソリストも高校の先生たちという
極めて自給自足なイベントがあるのです。
毎年県下最大級のホールで演奏するんですが、
チャリティーなので入場は無料で
善意の募金等は、震災等の救援に使われます。
僕も歌い手としてデビューしたのは高校生の時でしたが
あれからすでに20年以上歌い継がれています。
(年齢がバレちゃいますね)
まっ曲自体がマニアックなので、
全曲をガマンし続けて聴いていく中で
第44曲目の「ハレルヤコーラス」のイントロが
来た時には、眠気もふっとび思わず
スタンディングオベーションしそうになりました。
さて僕的にメサイアの4人のソリストを
すべてイケメンにしてみましたよ。
まずは花形のテノール、
イタリアから、パオロ・ファナーレ
その大声量だけでなく、胸板厚く腕っぷしも太いです♡
バスバリトンは男臭い、ドノヴァン・シングレタリーで
彼もまた脱いでもスゴイんです。
まるでオペラハウスの格闘家ですね。
これと取っ組み合っても負けない女声パートとして
男声ソプラノ(ソプラニスタ)の帝王
岡本知高さんが貫禄の土俵入り
そのゴジラのような(失礼)体躯から昇華した
彼の天上のソプラノは、聴く者の心を
鷲づかみにしてしまいます。
でも、どこか可愛らしい知高さんですよね。
最後に
僕はメサイアでは特にアルトソロが好きなのですが
そのこだわりの男声アルト(カストラート)は
以前から記事に取り上げてきた村松稔之さん
一見フツーのお兄さんですが
女声アルトの音域を、リリカルに歌い上げる純声は
他の三方とは違った意味合いで、存在感が別格です。
それでは最後に、メサイアから彼のアルトソロを
お聴きいただいて、お開きにしたいと思います。
それではお1人様も、ペアの方も
大勢で過ごす方も、皆様
よきクリスマスをお迎えください。
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