今日1月14日は文豪、三島由紀夫さんの生誕日です。
正直、三島由紀夫さん、苦手です。
あっ「潮騒」はオイシイ部分だけ読みましたけど…
完読はこれが初めてで、あまりに容赦のない表現に、
布団の上で悶絶しながら(?)読み耽りました。
「仮面の告白」は彼が24歳の時に筆下ろしした
半自伝的小説なのですが、自分が同性愛に目覚め、
いかなる遍歴を経て、今に至ったのかを、
圧倒的な筆致で刻みこむ
究極のカミングアウト小説です。
これを東大法学部を卒業し、大蔵省官僚として
エリート街道を走る一青年が書いちゃったんだから
もうクーデターというほかはありません…
第一章では少年期、続く第二章では思春期の
同性愛の目覚めが書かれているんだけど、
その中で登場する彼の自慰のためのオカズがこれ、
「聖セバスチャンの殉教」
この絵を書斎で見た彼自身ははち切れるほど屹立し、
やがて昇りつめたものを迸らせるのです。
とても12歳の少年の射精体験とは思えない格調美…
う~ん、僕にはもっとタイトな方がイケるけど…
第二章では15歳の時、突然現れた「近江」の
早熟で豊潤なわき毛に魅せられてゆきます…
彼もまた、自分の脇にもついに黒い草叢が生え、
かつての近江と同一のものになれた悦楽から、
海中に、精なる一滴を放つのでした…
読後あまりのエロティシズムにヤラれっぱなし。
三島は、その後も天才的な作品を書き続けますが、
一方で33歳でボクシング、34歳で剣道を、
そして42歳で自衛隊に入隊し、空手を学び、
自らの身体を極限まで鍛え上げていくのです。
完璧な作品と、完結した自己陶酔と、
完全なる背徳とをもって
昭和45年11月25日午後零時15分、
自衛隊総監室にて自決します。
昭和と同じ45年間の生涯でした。
おそらく三島には、自分の人生の最初から
終わりまでが見えていたのかも知れません。
「仮面の告白」を読むと、彼の生きるレールが
終焉に向かって進んだような気がしてなりません。
これほどの鬼才、三島由紀夫の類稀なる半生に
改めて敬意を表したいと思います。
※「仮面の告白」を執筆した昭和23年当時の自画像
合わせて読みたい過去記事はこちら
正直、三島由紀夫さん、苦手です。
あっ「潮騒」はオイシイ部分だけ読みましたけど…
完読はこれが初めてで、あまりに容赦のない表現に、
布団の上で悶絶しながら(?)読み耽りました。
「仮面の告白」は彼が24歳の時に筆下ろしした
半自伝的小説なのですが、自分が同性愛に目覚め、
いかなる遍歴を経て、今に至ったのかを、
圧倒的な筆致で刻みこむ
究極のカミングアウト小説です。
これを東大法学部を卒業し、大蔵省官僚として
エリート街道を走る一青年が書いちゃったんだから
もうクーデターというほかはありません…
第一章では少年期、続く第二章では思春期の
同性愛の目覚めが書かれているんだけど、
その中で登場する彼の自慰のためのオカズがこれ、
「聖セバスチャンの殉教」
この絵を書斎で見た彼自身ははち切れるほど屹立し、
やがて昇りつめたものを迸らせるのです。
とても12歳の少年の射精体験とは思えない格調美…
う~ん、僕にはもっとタイトな方がイケるけど…
第二章では15歳の時、突然現れた「近江」の
早熟で豊潤なわき毛に魅せられてゆきます…
彼もまた、自分の脇にもついに黒い草叢が生え、
かつての近江と同一のものになれた悦楽から、
海中に、精なる一滴を放つのでした…
読後あまりのエロティシズムにヤラれっぱなし。
三島は、その後も天才的な作品を書き続けますが、
一方で33歳でボクシング、34歳で剣道を、
そして42歳で自衛隊に入隊し、空手を学び、
自らの身体を極限まで鍛え上げていくのです。
完璧な作品と、完結した自己陶酔と、
完全なる背徳とをもって
昭和45年11月25日午後零時15分、
自衛隊総監室にて自決します。
昭和と同じ45年間の生涯でした。
おそらく三島には、自分の人生の最初から
終わりまでが見えていたのかも知れません。
「仮面の告白」を読むと、彼の生きるレールが
終焉に向かって進んだような気がしてなりません。
これほどの鬼才、三島由紀夫の類稀なる半生に
改めて敬意を表したいと思います。
※「仮面の告白」を執筆した昭和23年当時の自画像
合わせて読みたい過去記事はこちら