中学3年の国語教科書に
自分が当時習った教材がいまだに
残っていました
魯迅の「故郷」という作品です
その冒頭の竹内好の名訳は
未だに僕の心の奥底に響いています
o1080100214165942237

「厳しい寒さの中を、二千里の果てから
 別れて二十年にもなる故郷へ
 わたしは帰った…
 ああ、これが二十年来、
 片時も忘れることのなかった
 故郷であろうか…」
Vintro
さて一昔前、この「故郷」に
自分がしっくりくるBGМをつけて
朗読してみようという
「野放図な」授業例がありまして
何か面白そうなので僕も考えてみました。
tumblr_m7edaxZpTQ1qfjrpko1_500
先ほどの寂寥感漂う冒頭部には
たちこめる悲哀の霧中にも、重量感のある
この曲が真っ先に脳裏に流れてきました


続いて少年時代の幼馴染みだった
ルントウとの三十年ぶりの再開の場面で…

「ああルンちゃん…よく来たね…」

「だんな様!…」
 わたしは身震いしたらしかった。
 悲しむべき厚い壁が
 二人の間を隔ててしまったのを感じた
 わたしは口がきけなかった…
82709f36-s
この妥協を許さず完璧にたたきのめされる
絶望感のある現実、しかし根底には
在りし日への哀惜が渦巻く心中を表すには
月並みですが、この曲でご勘弁を…

バッハって静寂を音楽にする神ですよね
その静寂の奥底にある深き慈愛…
IMG_1349

けれども難航したのはこの作品を
しめくくる最後の場面なのです

「思うに希望とは、元々あるものとも
 言えぬし、無いものとも言えない
 それは地上の道のようなものである
 もともと地上には道はない
 歩く人が多くなれば
 それが道になるのだ…完」
63379fb8

絶望の果てに一すじの希望の光が見える
そんな1曲を選ぶとしたら、僕にとっては
最後の最後にこの小品にたどり着きました



scott-gardner-3f0c57a8-bf75-4116-8eda-4221765eaa7-resize-750

いよいよ2025年も押し迫ってまいりました
僕にとって年末の入院から病院で年を越し
さらに次なる病の時限装置も埋め込まれ
2年足らずで職場も異動した激動の年でした

来年はいい年にしたいという願いをこめて
ラストはやはり今回話題の渦中にあった
ブラームスでいきたいと思います




IMG_1129
IMG_1764
DSC8049
0033f2cd-s
IMG_1648
IMG_1967
tsuchiya_234-768x576
4f6bd6ac-s
変わらぬ美と愛の世界をここに残して…
皆様どうぞよいお年を…

年末記事特集ということで昨年は…2024年

年末年始ウリセンをご予定の方は…2023年

画像堪能して納めたいという方は…2022年