ふと妄想したことがあります。
シーンは自分の臨終の場面で
立ち会っているのは
自分がずっと好きだった相手だとした時
次のようなメロメロなドラマは起こりうるだろうか?
c5ceb128
「最期に言いたいんだけど…」
「何だよ最期って…縁起でもないこと言うなよ。」
「いや、どうしても話しておきたいことがあるんだ。」
「…何?」
「実はオレ、お前のこと…」
「何だい、改まって…」
「オレ、お前のこと、ずっと好きだったよ…」
「今さら何言うのかと思った。そりゃ友達だし、
 当り前だろ。」
「いや、そうじゃなくて…。オレ、お前のこと、
 友達以上に好きだったんだよ…」
(間)
「それって、そういう意味か?」
「うん」
(沈黙)
0ca89dfc.jpg (2)
さて、この後ハッピーエンド(?)になると思うか?
いや、自分の願望とは裏腹に、
このカミングアウトは成就しそうもない気がする…
そこで、もう少し現実的に妄想してみると…

「あのさ、どうしても話しておきたいことがあるんだけど…。」
「…何?」
「実は…君にはうまく言えないんだ…」
「何だい、もったいぶって…」
「ただ、今がとてもありがたいっていうか、その…
 君と出会ったことに、ずっと、感謝してます。」
「今さら何だよ。もっと大事なことかと思った。」
「いや、オレには、とても大切なことだったんだよ…」
「それだけ?」
「うん、それでいい…」
396f55e5.jpg (2)
もしも僕が終生、誰にもゲイだということを明かさずに
この世を去ったとしたら、
それで自分が納得できる生き方をしたと
言い聞かせることができるだろうか?
1a223e0e-s.jpg (2)
いつかは本当の自分を誰かには分かってもらいたい、
せめて死ぬ間際には、
誰かに自分がゲイとして生きた証を遺していきたい…
そう思いながら、何も言わずに、何も遺さずに
僕は、いってしまうような気がしています。
これでいいのだ、と…
c9559302-s.jpg (2)
ちなみに僕の臨終の時は
この曲を聴かせてください。
それだけで十分です。

もう一つの何も言わずに逝ってしまった
カレの物語はこちら