涙があるだろう
今年も涙ながらの歌があるだろう
固めたこぶしがあるだろう
大笑いがあるだろう今年も…
あくびをするだろう今年も
短い旅に出るだろう
そして帰って来るだろう…
農夫は野に 数学者は書斎に
眠れぬ夜があるだろう
だが愛するだろう今年も
自分より小さなものを
自分を超えて大きなものを…
くだらぬことに喜ぶだろう
今年もささやかな幸せがあり
それは大きな不幸を
忘れさせることはできぬだろう
けれど娘は背が伸びるだろう
そして樹も
ご飯のおいしい日があるだろう
新しい靴を一足買うだろう
決心はにぶるだろう今年も
しかし去年と違うだろう
ほんの少し…今年は
今年は…
地平は遠く果てないだろう
宇宙へと大きなロケットは昇り
子らは駆けていくだろう
今年もよろこびがあるだろう
生きていくかぎり
否むことのできぬ希望が
ああ…
生きていくかぎり…
詩 谷川俊太郎
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コロナ蔓延による外出自粛の日々。何かとストレスのたまる日々と思います。
雪国出身の人は長く外へ出られない、こういう時の過ごし方に長けているのでは?と最近思います。
せめて退屈な日々のうつめいた気分を克服すべく、そういった方の生活の知恵をお借りましょう。
新潟県上越市の○○さんと電話がつながっております。もしもし~。
と、誰かが情報番組でストレスのたまらない発想法・いいひまつぶしの方法を教えてもらえないかと。
NHKの「ラジオ深夜便」あたりで提供してくれてもいいのに。
ラシン
がしました